初めての水草アクアリウム

エビやカニにも痛覚があった!?

"Experimental Biology" 誌に掲載された、英国の研究によると、オーストラリアのエビや、カニ、ザリガニの類が痛みを感じている可能性が高いそうです。

この研究では、浜ガニに微弱な電気ショックを与えて、そのときの反応と、その後の行動を調べるという実験を行いました。

この実験は、痛みと侵害受容(nociception)という反射現象とが区別されるように工夫しました。 痛みの機能は、痛みの原因となるものを将来的に避けるのを助けることです。 一方、侵害受容は、刺激を与えられた時点で、反射的な反応によって(動物が自らを)保護するのに役立ちますが、長期的な行動には影響を与えません。

侵害受容は実質的にすべての動物が備えていると考えられますが、痛みの感覚はそうではありません。 特に、甲殻類が痛みを感じるかどうかは、これまで広く議論されてきました。

今回の実験では、浜ガニが将来の電気ショックを避けるために、価値のあるもの(今回の実験では物陰)を犠牲にすることが示されました。

実験の詳細

カニには、岩の下などの物陰が大好きという習性がありますが、この実験では、カニが微弱な電流を避けてその物陰を放棄することを学習するかどうかを調べました。 カニが電流を嫌がって物陰を放棄するならば、それはカニが痛みの原因となるものを将来的に避けたということで、カニに痛覚があるということになるわけです。

実験では、90匹のカニを2つのグループに分けて、暗い物陰がニ箇所ある水槽に一匹ずつ入れました。 カニたちは各々、気に入った方の物陰に移動しました。 そこで、一方のグループのカニたちに電気ショックを与えました。 (カニたちを一旦水槽から取り出して)しばらく間を置いたのち再び水槽に戻すと、カニたちは初回と同じ物陰に移動しました。 そこで初回に電気ショックを与えたグループに再度電気ショックを与えました。 そして、(またカニたちを一旦水槽から取り出して、しばらく間を置いて)三度目にカニたちを水槽に入れると、電気ショックを受けたグループのカニたちは大部分が、それまで入ろうとしなかった方の物陰に入ったのです。 電気ショックを受けなかったグループは、三回とも同じ物陰に入りました。

つまり、二回の電気ショックでカニたちは、電気ショックを避けることを学習したのです。 恐らく電気ショックで痛みを感じたために、気に入っていたほうの物陰を放棄したというわけです。

研究グループのリーダーは、甲殻類を痛みを感じないものとして扱っている食品業界の現状を改善する必要性を訴えています。 エビに痛覚があるとすれば、日本料理のエビの活け造りは凄く残酷ですね。



ソース:
  • http://www.medicalnewstoday.com/releases/255028.php
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