初めての水草アクアリウム

スポンジ・フィルター

スポンジ・フィルターとは、濾材としてスポンジを使用するフィルターのことです。 後述の内部式フィルターでも、濾材にスポンジを用いるものがありますが、スポンジ・フィルターと言った場合には、エアポンプのエア(エアレーションの気泡)が水面に上昇していく力を利用して水を動かすタイプのものを特に指すことが多いようです。

スポンジ・フィルターは、濾材にあたるスポンジ部分と、水と気泡が通過するパイプ部分から構成されます。 スポンジ・フィルターを使用するにはエアポンプを別途購入する必要がありますが、このエアポンプが構造の単純さのわりに意外と高価で、さらに壊れやすいため、スポンジフィルターの金額と併せると、コストが他のフィルターと同程度になることもあります。

スポンジフィルターのメリットとデメリット

スポンジ・フィルターの欠点は、エアポンプの振動音がうるさいことと、エアレーションによって水中の二酸化炭素が空気中に逃げてしまうことです。 さらに、ポンプ式のフィルターと比べると流量もかなり少なくなります。 流量は、パワーのあるエアポンプを使用することで増やせますが、それは即ちエアレーションが強くなるということなので、水中から失われる二酸化炭素の量も多くなります。

ただし、内部式フィルターだけでは濾過能力が足りないとき(そんなことは、あまりないと思いますが)に、補助的に使用する場合や、濾材が大好きなので複数のフィルターを使いたい場合、またスポンジ・フィルターがどうにも好き(気持ちはわかります)なので使わずにはいられない場合に、弱めのエアレーションで使用するのであれば問題無いでしょう。

ごく弱めのエアレーションには、水面の油膜を破壊する効果があります。 油膜とは、エサや水草から放出される物質のうち水に溶けないものが水面に浮かんでいるのだと考えられます。 油膜は、照明の光を反射して水中に届く光量が減少する原因になるほか、気になり始めると気になります。

コケに注意

スポンジ・フィルターのスポンジにもコケが生えます。 スポンジに生えたコケは、ガラス面に生えたコケと違って根こそぎ取り除くことが困難なので、スポンジにはなるべく光が当たらないようにするのが良いでしょう。

スポンジのサイズ

スポンジ・フィルターには様々なサイズのものがありますが、一般的に水流の量が大きいほど大きなサイズのフィルターを使用します。 したがって、二酸化炭素を逃さない程度のエアの量で用いる場合には、いちばん小さいサイズで十分です。

流量が乏しいのにフィルターのサイズばかり大きい場合、スポンジ・フィルターの外層部で水に含まれる酸素が消費しつくされてしまって、内層部は嫌気的な(酸素が乏しい)状態になると思われます。

嫌気的な環境では、嫌気バクテリアが炭素を消費して硝酸塩を気体の窒素へと還元し、飼育水の外へと放出します。

したがって、嫌気的な環境が有害だというわけではありませんが、水草水槽においては窒素分は水草の肥料となるので、硝酸塩を窒素へと還元する必要が無いのも事実です。 大きなサイズのスポンジ・フィルターは非常に高価なので、水草水槽に使用する場合には最小サイズのもので十分でしょう。

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